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リファラのないweb世界は何を生み出すのか

Surfin’ Safari - Blog Archive » WebKit nightlies support HTML5 noreferrer link relation
Webkit nightlyがHTML5のnoreferrer属性値をサポートしてみた、というお話。

<a href="www.example.com" rel="noreferrer">noreferrer!</a>

例えばこんな感じで記述すると。

今でもwebブラウザ側でリファラを切ってwebページを閲覧させることは可能なわけですが、このリファラをサイト制作者が故意に切って、というのを改めて文章にするとこうなるはず。

「あるサイトから別のサイトにリンクを張る際に、リファラを切ることで張ったことをアクセス解析でもって逆探知されないようにする。」

そう、たったこれだけなのだけど、何かと都合が良い。リンクしていることを相手に知られたくない、けれどもリンクしたいという需要に応えるもの、なのでしょう多分。アンカータグでもってリンクすること自体、ナンセンスじゃないのか?と思ったあなたはおおむね正しいと思う。

もちろん、HTML5を解釈してくれるwebブラウザでもってアクセスして貰うことが前提にありますが、何も知らない人に対しては、大きな武器になるはずです。ただ、故意にnoreferrerを解釈しない/させないwebブラウザは当然出てくるはずで(現にwebブラウザリファラを制御できるのですから)、過信は禁物ではあり。


仮に、HTML5によるリファラ制御が絶対的なものだとして、これを個人ニュースサイト界隈に適用したら、あっという間にアクセス解析でリンクを辿ることの出来ない世界のできあがり、と。この別の意味で殺伐な世界がもし訪れたとしたら、いったいどうなるのでしょうかね。