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W3C仕様書に見る、日本語の「むつかしさ」

やや反応が遅れ気味なネタですが。
日本語組版処理の要件(日本語版) W3C 草案 2008年4月11日

この文章の意義は、id:PRiMENON:20080417:1208437326にあるとおり、

組版は様々なルールが存在するんでしょうが、理解するには経験を積まないと無理でしょう。今回公開された文書は、組版に関わったことが無いオレみたいな人に最適なものになるのでは。

私を含む多くの人は日本語組版処理と言うものを知らないわけで、そういう人たちにとって意義深い仕様ではあるでしょう。

以下その仕様書より。

このドキュメントの解説では,組版処理の対象を主に書籍とする.筆者の経験がその点に最も深いこともあるが,日本語組版処理において質の面から書籍の組版が重要と考えるからである.量が多いというだけでなく,質の面から見ると,書籍組版は多くの問題点をもっている.書籍組版は,その処理内容が多様であり,これらについて最も古くから多くの人により問題点が考えられ,かつ指摘されてきた経緯がある.処理そのものについては,書籍の組版処理はむつかしく,また要求のレベルが高かったという点もある.また,書籍で考えられてきた事項の多くが,その他のドキュメントでも応用できる点が多いといえよう.

英訳を意識した文章の作りだなという印象。というか、引用した文章が日本語として壊れかけているかもしれない…というツッコミはありだろう。しかし、この手の文章に「むつかしい」はないよなぁ。そりゃ日本語として間違ってないけどさ。そんなこんなでこの仕様書が日本人にちゃんと精読されているのかどうかは微妙な気はするんですが、はてさてどうなんでしょ。

参考リンク:むつかしい - goo 辞書