ウマインフルエンザに関するエトセトラ
2007-08-24追記:馬インフルエンザ(Wikipedia ja)を当初参照できていなかった(馬ではなくウマで検索していた)ので、あまりこのエントリーの意味はないのかもしれません。
【緊急】今週の競馬開催の中止について(JRA)
中央競馬の全レース、一転中止に…馬インフルエンザで(読売)
インフルエンザ
トリインフルエンザ(以上2つWikipedia ja)
猛威をふるう新型トリインフルエンザウイルス
ウマインフルエンザワクチンに関する国際提言(以上2つJRA競走馬総合研究所)
1971年末に流行したウマインフルエンザについて : (微生物学分科会)(第73回日本獣医学会)、その2、その3(pdf、日本獸醫學雜誌 34(supple) (19721225)/CiNii (NII論文情報ナビゲータ))
日刊競馬で振り返る名馬 - トウメイ(1971年・第16回有馬記念)
ウマインフルエンザウイルスもヒトやブタウイルスと同様、トリインフルエンザウイルスを起源にしている。
ということなので、ウマインフルエンザはトリインフルエンザと同じように考えればよいと思われる。すなわち、
- トリインフルエンザの場合、トリからヒトに感染する例がまれであるから、ウマインフルエンザもウマからヒトに感染することもまれかほぼないと考えられる。
- ヒトのインフルエンザが日本では冬に流行するのとは異なり、トリのインフルエンザは季節を問わず発生している*1。よって、夏にウマのインフルエンザが発生しても不思議ではない。
また、JRAでは競走馬に対してインフルエンザの予防接種を実施しているものの、今回発生が確認された。少なくともヒトの場合は、
インフルエンザワクチンの接種は効果がありますか?
インフルエンザワクチンの接種を行うことで、インフルエンザによる重篤な合併症や死亡を予防し、健康被害を最小限にとどめることが期待できます。
インフルエンザそのものを予防するというよりも、インフルエンザにかかって重症になることを予防することが目的と考えることができる。つまり、
- 予防接種を受けたからと言ってウマインフルエンザを完全に予防できるわけではないと考えられる。
なお、今回発見されたのは馬2型インフルエンザウイルス(H3N8)と呼ばれるもので、新種のウイルスではない*2。
連日のこの暑さで人間でも相当堪えるわけで、馬たちも暑さで参ってるという想像は難しくない。暑さで体力が奪われているのも感染が拡大している遠因かもとか。
以下、2007-08-18追記
臨床症状
感染馬は1〜3日の潜伏期間で40〜41℃の高熱を発し、激しい乾性の咳とともに多量の水様性の鼻汁を呈する。二次感染がなければ2〜3週間で回復する。
ということなので、
- 来週の競馬開催はおそらく無理と考えられる。