JRA賞にまつわるこれまでのお話
これまでのお話リンク集
論点の整理と意見
JRA賞はファン投票ではない。一部のふざけた疑問票に対して憤りを感じている。そのような記者は態度を改めるべきであり、それが出来ないなら投票をやめてしまえ。というのがあかちゃんぷさんの主張。
それに対して私は、少なくともあかちゃんぷさんの問題にしている疑問票は、現状では大勢に影響することなく問題ない。
そういった疑問票は現在の投票制度(これについては後述)において必然的に出るものであり、それが問題であるならば制度自体を改めるべき(少数で選考、あらかじめノミネーションするなど。殿下が詳しく展開。)、という主張であります。
殿下曰く、「議論の余地が無いカテゴリにおいて空気を読んでその馬に投票しろ、という圧力は微妙に中華マスコミ的な姿勢を記者に求めているようで、率直に気に喰わないなというのはありますね。」
ひろく〜ん曰く「そこまで完璧なもんを求めてるもどーでしょうか。。。」
疑問票とは
あかちゃんぷさんが問題視している少数票のこと。主要なものは以下のとおりと思われる。
- 年度代表馬へのハーツクライ(6票)
- 最優秀4歳以上牡馬へのゼンノロブロイ(1票)
- 最優秀2歳牡馬へのマルカシェンク(5票)とサクラメガワンダー(1票)
- 最優秀2歳牝馬へのアルーリングボイス(7票)とダイワパッション(1票)、該当馬なし(1票)
- 最優秀父内国産馬への無効票(2票)//ハットトリック by *サンデーサイレンスに投票と推定
- 最優秀短距離馬への無効票(1票)
あかちゃんぷさん曰く、こういった票はふざけている、記者の自覚が足らないからこういう事態が起きるのだと言われる。果たしてそうなのだろうか。今年の投票データだけではなんとも言えない。少なくとも、あと2,3年の数がきちんとわかるデータが必要なのでは?
すなわち、態度がよろしくないという主観に対して、同じ記者が同じことを繰り返しているという客観的証明が必要であります。
また、無効票を投ずるというのは、ふざけているというよりむしろ、思い違いや単なるケアレスミスという可能性があるかと。記者に自覚を求めるより、ミス防止策を練ることが先決であると思います。
私はこういった疑問票も別に許容されてもいいのではないかと思います。紛れが出るということは誰の指図も受けていないことの裏返しであり、その意味で健全な投票であると。まあ、ボケるにせよもうちょっとセンスが要求されるな、という面もあるでしょうが。
現在の投票制度について
コメント欄より:通りすがり 『JRA賞の投票は一堂に会するものではなく、たしか郵送と聞いたことがあります。ソースが挙げられなくて申し訳ないですが。』
これについて現在関係者筋に問い合わせ中。郵送でたぶん間違いないそうです。近日中に詳細が明らかになる…はず。
郵送ではなく、FAXで投票するようです。一堂に会することもない。最終週くらいに投票用紙がきて、期限までにFAXよろしく。という形式…これで年度代表馬が決まるんですって。言いか悪いかは別にしても、あっさりしてるな。。。
郵送で投票ですか。もし同封物が返信用封筒以外何もなく、投票用紙一枚ならばJRAが十分にプレゼンできていないという可能性も。そうだとしたら、JRAは投票に関してプレゼンの類を行わないと。無効票も出ますよねえ。
今後への展開
少なくとも、今年の年度代表馬、各部門において疑問票はおおよそ10票程度で大勢には影響していない。ごく一部の記者は確かに疑問視できる投票をしていますが、そういった投票が問題であるというならば、特定の記者が常にふざけていると考えられる証拠が必要であると思います。あかちゃんぷさんはそれが目に見えてわかる、きちんとしたデータを示すべきではないでしょうか。
人一人の態度を変えるなんて、そうできるものではないと。ましてや大の大人が自律的にとなると、制度を変えるよりも難しいものであると思います。
そのような目に見えないものを変えようとするより、目に見えるような証拠を出した上で疑問票を投じる記者がいないような、枠組み・制度に改めたほうが筋が通ってると思いますが、いかがでしょうか。