投票という名の呪縛
JRA賞選考と、少数意見の問題(殿下執務室)
JRA賞なんてもんに、、、(キルトクールブログ)
といろいろな意見が。大体のことは殿下に言われてしまった感がありますけど(苦笑)。
一方で、もうちょっと議論になり易い、例えばシーザリオとラインクラフトのいずれが最優秀3歳牝馬に相応しいか、という議論を200人の投票でカバーするのが妥当か、という辺りがむしろ現在の年度代表投票に関する問題点ではないかな、という気がしています。
あかちゃんぷさんとのやり取りで、ハーツクライに入れた人たちについての議論が一辺倒になってしまっていましたが、この3歳牝馬部門で
というのが実際の結果でしたが、これがもし、
になって部門賞が決まったとしましょう。エアメサイアの13票は死票になるわけで、もしどっちかに転がってれば部門賞が引っくり返るなんてこともありうるわけですが、それでもあかちゃんぷさんはエアメサイアに投票した記者を責めますか?もっともこれは極端な例であって、過半数に達してないから決選投票すればいいわけですが。
たとえ上記のような状況がおき、決選投票で決着をつけたとしても、そもそも甲乙つけ難いこの場面でどちらか一方にということ自体が至難の業でしょう。短距離部門にはハットリ君という馬がいて、父内国産部門にはカネヒキリがいるという状況で、シーザリオに父内国産部門だけを取ってもらって、ラインに3歳牝馬部門を取らせてあげる、なんていう一つの打開策が出来ないのも投票だから起きる制度上の問題です。もうこれは記者云々とは関係のない次元の話ですな。
そんなわけで、今のJRA賞選出方法が問題なのは記者自身の心の持ちようよりも、制度上の問題によるところが大きいはずです。選出方法の改良案については殿下が詳しく展開しているのでそれは上のリンクに譲るとして、あらかじめノミネーションしてみてはどうだろうという殿下の提案はベターなのではないでしょうか。ビリーヴ(スプリンターズS優勝)が、古馬牝馬部門をダイアモンドビコーに(G1未勝利)に持っていかれて部門賞を取れなかった(みんな牝馬だということを忘れていたらしい)という悪夢が起きる事もなくなるかと…って、ふるさと案内所の受賞馬一覧でも牡馬扱いされてるよ!…通報しておきました。
追記:なんかもう微妙に修正されてるあたり、ある意味ですごいと思ったのですが、シンボリクリスエスをクリックするとビリーヴに飛ぶあたりお茶目だなと。(修正前は2003年の4歳以上牡馬にビリーヴと書かれていた)