血統の森+はてな

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あらぬ方向へぶっ飛んで行く

ディープインパクト号に関するお知らせJRA

10月1日(日)の凱旋門賞に出走し3着となったディープインパクト号の禁止薬物に関する理化学検査において、同馬の検体から禁止薬物(イプラトロピウム)が検出されたという報告を、フランスの競馬統括機関であるフランスギャロから受けました。

あんですとー という事でディープインパクト禁止薬物騒動軽いまとめ。

すでに海外にも情報は届いている模様。Sporting Lifeの記事が一番詳しい。流し読みする感じでは、フランスと香港の検査でどっちとも引っかかった、というところか。

★ディープインパクト、国内出走はOK★(JRAによる説明会の内容)ラジオたんぱ

ディープインパクトは現在、「禁止薬物が検出された」という段階。今後のフランスギャロの審査委員会の対応を待って、JRAではしかるべき対応を取る。
JRAとしても早期の決着を促すとともに、フランスギャロからの協力要請があれば協力する。それ以上のことに関しては、フランスギャロの決定を待ちたい。

★処分としては「着順の取扱い」と「人間への処分」ということになるが、フランスギャロからの連絡では、馬そのものに出走制限を課すつもりはないとのこと。日本国内での出走には差し支えない。レース後3週間が経過しており、現在は薬物の影響下には無いものと思われる。

ということらしい。
ディープインパクト凱旋門失格?記者会見の感想ねぇさんのティプログ、via b:id:senchou
とまあ、花岡女史的には微妙だったとか何とか。

以下反応。

どうやら、フランスの獣医の処方箋にはレース前に使うな、とあったものの、スタッフが勘違いか誤解をしたとか何とか。なお、失格は確定と見ていい模様。


馬のドーピングについて興味深い記事
鋭意調査部 競走馬のドーピング : AMBLE(via id:tanabeebanatid:toronei


痛いニュース入りということで。ちょっと和んだ(違
【競馬】 ディープインパクトの馬体から、禁止薬物が検出とフランスから報告痛いニュース(ノ∀`)


引っかかったプラトロピウムてのはぜんそくの薬らしい。
臭化イプラトロピウム(アトロベントエロゾル20μg 等)(おくすり 110番


しかし、人間ではドーピングの対象ではないようである。馬の世界は厳しいな…。
安心して使える薬(ドーピング禁止物質を含まない薬)の代表例(丸紅、via Brain Squall


なんかもうほらあれだ、エルグランセニョール死去とかぶっ飛ぶニュースなわけで。
El Gran Senor euthanized at age 25 at Ashford Stud(Thoroughbred Times)


とりあえずの見方としては思わぬところで陣営がポカした、という事でいいんじゃないでしょうか。わが国では確かに禁止薬物ではないですが、凱旋門賞が行われたフランスでは禁止薬物なわけで、ルールとしてきちんと定められております。

馬の世界で薬物に関してはヨーロッパが概して厳しいのに対し、アメリカは概してゆるい、とされています。日本は公正競馬の観点から比較的厳しいものと思われますが、それでも抜け穴があったというところで、JRAに落ち度があったかどうかはまた別問題でしょう。ともあれ、国際的に統一された薬物に対するルールがないのもまた事実なわけで、このあたりは競馬の国境の壁にぶつかったのかなという印象です。(現実にルールが統一されるなんてのは、現在の競馬の制度上ありえないわけですが)