血統の森+はてな

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フクシマヘイケ、フタタビ。

“言葉の難しさ”競馬ブックコーナー - 村上和巳の編集員通信)
このタイミング(記事の日付は去年の末だけど)で秋天の話を蒸し返した割には単なる提灯記事レベルなので晒し上げ。

 「ええ、レース後に抗議はしました。伝統のある天皇賞をこれ以上汚してほしくなかったから。“左回りはいつもモタれるんだ”と話していましたが、それは誰もが見て判っていること。そんな癖を制御して走らせるのが騎手の務め。“仕方ない”で済ませては(公正な)競馬はできません。一部で“福島にでも行けばいい”と僕が言ったという記事が載ったようですが、そんなことを言う訳がありません。福島にも競馬場があって、たくさんのファンがいます。福島の競馬ファンを冒とくするような失礼な言葉を口にするはずがないじゃないですか」

 これは先日の騎手対談の合い間に私がした質問に対する答。秋の天皇賞で斜行した騎手に対して、福永祐一騎手が“福島にでも行けばいい”と話したとする記事がネット上に掲載された。同時に「福永は何様だ」「ローカル競馬を馬鹿にした発言」といった書き込みがいたるところにあった。冷静な彼らしくない発言だと真偽のほどをたしかめたところ、「そんな失礼な言葉を口にするはずがない」と毅然として私を見据えた同騎手。期待通りの返答に納得しつつも、「(そんな記事を書くことも含めて)それがマスコミだから仕方ない」と続ける諦観を漂わせた言葉が応えた。競馬の本質を追究するよりも誇張や捏造によってスキャンダラスな記事を書いて読者心理を煽る記者が少なくない。競馬マスコミも“どげんかせんといかん”対象のひとつなのが残念である。

福永騎手本人は否定したが、ではなぜああいうコメント記事が生まれたのかの競馬マスコミによる説明は一切書かれず(id:momdo:20071102:p1のコメントにBIRDさんによる推測はあるので参考程度にどうぞ)。真っ先に”どげんかせんといかん”のはリンク先記事なあたりなんともいえない香ばしさ。”同時に「福永は何様だ」〜と言った書き込みが”のくだりはいかにも掲示板の反応って感じで大方2chだろうな(笑)。どこぞの競馬ライター同様、ネットのセンスが無い物書きサイドの業界関係者が多いのはどうにかならんのか…いや、冒頭で流行語大賞のトップ10の大半を知らないとか(ネタかもしれないけど)平気で書いているあたり、単なる競馬馬鹿に原因追求と言う当たり前のことを求めるのも酷な話か。