血統の森+はてな

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岩手県競馬組合解散として、その後。

外野の戯言ですけど。
でも…チョット本音…:: ふじポンブログ ::*1

そしてなにより…
調教師さんやジョッキーさん達があんなに一生懸命だったのに議会に競馬組合の人は来ないなんて…(T-T)来てほしかったなぁ…

岩手競馬でメシを食ってる人間の総意すら反映、伝えることをしない競馬組合はいらない。しかし、競馬組合への融資案を否決というのは、競馬がいらないというより、組合への巨額の融資を県民にうまく説明できない(統一地方選を控えており、競馬を政争の具とするのは何事だと叫ぶ人もいるが、300億という数字を前にして、数字の印象に立ち向かえることができると思うか?なにより、政治力なしに競馬が立ち行くとでも?)ということかと。議会の総意は県民の総意ということになっているので、よかったんじゃないですか、思い切って否決して。
岩手競馬廃止となれば、早急には目下の資金繰り(この問題に絡んでまだ何らかの動きがあるとみるべき)、そして雇用という問題と、競馬場の跡地利用の問題が出てくる。これらは岩手県だけの問題だからまだよい。問題は岩手県だけに留まらず、馬産地である北海道や、岩手競馬が提携している荒尾・佐賀競馬にも影響が及ぶのは必至ということか。なんとか持ちこたえている他競馬場、ゆくゆくは中央への影響も及ぶことは避けられまい。廃止によるその経済効果の波及は融資案の額を上回ることになるでしょう。岩手県民は決断をしたのです。

奥州、盛岡市に競馬廃止伝える 増田知事岩手日報

会談後、相原市長は「奥州市としては存続させたい。何とかいい方法がないかと主張した」、谷藤市長は「雇用問題もあり、増田知事に対し(存続のため)何らかの道はないかと話した」と説明。両市長とも本年度末に迫る178億円の償還について「財政体力のある県に配慮をお願いしたい」と要望した。

岩手競馬存続派最後の砦になるだろう奥州市単独開催という道も、旧水沢と合併した旧自治体組は何を思うか、そもそも金がないのにどこから差し迫った借金返済ための資金のメドをつけるんだわさ、という話に…。

農水大臣のコメント。松岡農林水産大臣記者会見概要(平成19年3月16日(金) 9:31〜9:46 於:本省会見室)

Q:
競馬関係のことなんですが、昨日、岩手県の方で岩手競馬の存続について支援策が否決されています。これについて大臣のご所見をお願いします。
A:
そういうことがあったということの報告は受けております。これは、その競馬の主催者であります地方自治体の判断でございますので、そういう結果になったという事態を受けまして、今後、どういうふうに、いわゆる自治体が県議会の議決を受けて、どういうふうに判断をされていくのか見守りつつ、また必要な指導や助言等があれば、これは私どももそれなりに対応していきたいと思っております。
まずは、事態を見守りたいと思っております。

他藩のお家騒動に口出しは無用、ということか。岩手の廃止は何気に我が国の競馬の根幹を揺るがしかねないわけですが。
これで行政主導の官営競馬が行き詰ったことの再確認となっただろう。憎むべきは県知事でも、県議会議員や議長でもなく、この事態を招き何ら有効な手を打てず、直前には姿すら現わさなかったという競馬組合だろう。役所に競馬を運営させてはならないのだ。とするならば、もはや競馬が競馬として生き残る道は民営化しかあるまい。それはJRAとて例外ではない。行政の財源に貢献できるときはその蜜を吸われ続け、蜜がでなくなったら捨てられるのである。競馬は行政の財源のための機関ではない。競馬民のための競馬施行団体を。真に競馬を憂う人間の発起を望む。

…とまあ、堅苦しい文章になりましたが、気をつけないと負の連鎖が止まらないですぜ、それらはやがて中央にも影響が来ますぜ、ということで。

以下関連ブログ。
政治ゲームだったのかみちのくレースのおたのしみ
県議会のグダグダぶりが垣間見える。…当事者(≒議員)たちが何も分かっていないと見た方が早いか。

岩手競馬・雑感
岩手競馬存続の可能性- Shining Blade -
なんかShining Bladeの中の人と似たようなことを書いてる気がする(汗