血統の森+はてな

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文章全体の趣旨と一部抜き出し解釈の問題

ある文章の一部を抜き出して読み手が曲解するということは、文章の書き手にとってはとんでもない迷惑ですが、ある部分だけ抜き出すと誤ったように取られかねないフレーズを含めることが、文章全体の要旨なり趣旨が理解されうるものであっても文章そのものの価値を著しく低下させることがあることに留意すべきでしょう。(要は、一部抜き出されて突っ込まれるようなことを書くな、と言うことです。)

その最たる例は、「日本の国、まさに天皇を中心としている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知していただく、そのために我々(=神政連関係議員)が頑張って来た」という当時の森首相のいわゆる神の国発言*1でしょう。今にして思えばマスコミの陰謀だったわけですが、当時はその真意を知る由もなく、マスコミの思う壺だった気が。ただ、このフレーズだけみると、信教の自由だとか政教分離がというお話になるのも目に見えてるわけで、最初に抜き出した人はうまいこと考えたもんだなと。

マスコミにせよ、あるいはその辺に転がってるブログにせよ、ある条件でフィルタリングを行い、必要と思われる情報のみを伝えてくれるものは非常に便利なものです。しかし、そのフィルタを読み手は過信するのは禁物で、疑問に思ったら可能な限り直接ソースを当たるのが、せめてもの足掻きですか。

*1:神の国発言 - Wikipedia参照。外部リンクに全文あり。