血統の森+はてな

旧はてなダイアリーの自動インポートによるアーカイブです。

記者は責任を負う立場にはない

記者は責任と自覚を持って投票して欲しいでありんぐ・はぁと

リンク先と真っ向から対立するようなタイトルにしてみるテスト。

「JRA賞の制定」を読んで、これは選考基準にはならないと感じました。ここに書かれている目的はあくまで「競馬を社会へアピールするため」というJRA賞が存在する理由であって、馬そのものを選ぶ基準にはなっていないと思います。

それはミスリード。もう一度引用しておくと、

JRAでは昭和63年から、競馬と馬に関する特に優れた業績に対してその栄誉をたたえ、感謝の意をあらわすために「JRA賞」を設け、その表彰行事をイベントとして行うこととしました。この「JRA賞」は、競馬と馬をファンやマスコミや競馬関係者の方々はもとより、一般社会へも広くアピールし、競馬の市民性やステータスの向上と馬事の普及を図ることも大きな目的としています。

要約すれば、「競馬と馬に関する特に優れた業績に対してその栄誉をたたえ、感謝の意をあらわす」ためにJRA賞は存在して、なおかつ「競馬を社会へアピールすること」”も”大きな目的である、となるはず。したがって、

目的が掲げられている以上選考基準があいまいなんてことはないと思います(投票する記者がそれを心に留めているかどうかは別ですが)。

とつながっていく訳で。あくまで原理原則なのですけれど、JRA賞の精神としてはホームページに掲げられているような文言そのものであると。 んでまあ、どうしてこの原理原則から外れた投票が起きるのかってことの想像ですが、JRA賞の投票ってのは200人以上のテレビ・一般紙・専門紙の競馬関係者が一堂に会するわけで、こんなたくさんの関係者が集まるというイベントはそうないんじゃないかと。もちろんJRA賞を選出するために会場に足を運ぶわけですが、関係者が交流する絶好の機会でもあるんじゃないですかねえ。 でもってこれだけ多いと、紛れが必然的に出てくるんですね。あたし一人くらいネタ投票しても大勢に影響しないぜ、ぐへへへ、という考え方が当然出てくると。 とまあ、紛れ、もっというなら少数の疑問票が問題になるとしたら、それは票を持ってる記者自身が問題なのではなく、根本的な制度上の問題です。ファン投票っぽい雰囲気を作ってる投票制度が問題なわけで、記者自身に罪はない。責任を負うべきはあくまでJRAであって記者ではないはずです。それに投票自体は記者の仕事(本業)ではないですから、どの馬に投票しようとどうこう言われたくない、ってのは当然の帰結でしょう。いや仕事してるのかっていうマスコミもいるでしょうが、それは違う方向に行くのでおいておきます(笑)。 紛れをなくす解決策としてはお茶代浮かすために票の数減らして一票の重みを重くするとかいろいろあるでしょうが、これはこれで皮肉抜きに楽しいですから、このままでいいんじゃないの?とか。現状特に問題ないですし。 ああそれと、ディープインパクトの起こした社会現象って何ですかねえ。NHKスペシャルに取り上げられたのと、流行語大賞にノミネートされたこと、アキバで微妙にネタにされてたことくらいしか記憶にないんですが、それって社会現象なんですかね。