血統の森+はてな

旧はてなダイアリーの自動インポートによるアーカイブです。

CSS仕様、突如としてWHATWGに現れる

現れると言っても、全部が出てきたわけじゃないけど。

[css-books][css-figures] New WHATWG specifications from Håkon Wium Lie on 2013-10-14 (www-style@w3.org from October 2013)
http://lists.w3.org/Archives/Public/www-style/2013Oct/0385.html
The WHATWG Blog — CSS Books & CSS Figures
http://blog.whatwg.org/css-books-css-figures

結論から言うと、W3C GCPMとPage FloatsはWHATWG CSS BookとCSS Figuresとして仕様が練られていくと(少なくとも我らがHåkonはそのつもりらしい)。ただし、CSSWGでは(議事録を見る限りglazouことDaniel Glazmanと)大激論になっており、必ずしもWG内でのコンセンサスが得られていない模様(なにしろ突如として降ってわいた案件である)。

[CSSWG] Minutes Telecon 2013-10-16 from Dael Jackson on 2013-10-17 (www-style@w3.org from October 2013)
http://lists.w3.org/Archives/Public/www-style/2013Oct/0460.html

必ずしもHåkonの思うところが拾い切れてないけれども、どうしてCSSWGの外で仕様策定を進めて行く必要があるのか?というのは誰しも疑問に思うところではあり。その疑問に対しては、

Inside WHATWG gives me the atmosphere to work more easily.

とまあ、WHATWGの方が仕事がやりやすそう、というのがどうも1つの理由っぽい。(いまいちteleconでの話を追いかけきれなかったんだ…orz)
また、WHATWGのBlogにはこんなコメントをしている。

There are some important benefits to publishing the spec in WHATWG. The “living standard” model allows quick updates with little overhead; in the past is has proved difficult to publish W3C WDs in this area. WHATWG’s goal of keeping “the specifications a little ahead of the implementations but not so far ahead that the implementations give up” (FAQ)is one that I strongly believe in.

強調は筆者による。GCPM周辺の仕様に関しては、W3Cでうまくいかなかったから、というのが別解っぽい。

なお、仕様がまとまったらまたCSSWGに持って帰ってくるよ、みたいなこともteleconでは言及しているので、CSSWGが突如として分裂するとかそういうことはないかと思われ。