HTML5メモ(6) abbr要素(acronym要素)の覚え書き
abbr
は省略形、acronym
は頭字語というよく似た機能がなぜかHTML4には2つ定義されて*1いますが、HTML5は以下の理由からacronym
要素は削除されました。
3.5. 不在の要素
このセクションにある要素は、製作者が使用することのできない要素です。
(中略)次に挙げる要素は使用例が少ない、混乱の元になる、また他の要素でよりよく処理できることから含まれていません。
- acronym 要素は多大なる混乱を引き起こしたことから削除されました。略語には abbr 要素を用いてください。
abbr 要素 - テキストレベルの意味づけ - HTML5.JPでは、
abbr 要素は、略称や頭字語を表します。オプションでその正式名称を加えることができます。title 属性を使って、その略称の正式名称を指定することができます。この属性が指定されたら、略称の正式名称を含めなければならず、それ以外のものを含めてはいけません。
略称は、必ずしも、この要素を使ってマークアップしなければいけないわけではありません。この要素は、次の場合において、役に立つよう考えられています:
- ウェブ制作者が略称に正式名称を指定したい場合。インラインに正式名称を含める(例:丸括弧の中)代わりに、title 属性を持った abbr 要素を使うことができます。
- ドキュメントの読者にあまり知られていないような略称を使いたい場合。ウェブ制作者は、title 属性を持った abbr 要素を使って略称をマークアップするか、もしくは、その略称が初めて使われるテキストの中にインラインで正式名称を含めることが推奨されます。
- 意味的に注釈を付ける必要がある略称を使いたい場合。例えば、スタイルシートから識別できるようにして、特定のスタイルを適用したい場合です。その abbr 要素は title 属性を指定せずに使うことができます。
なんてことが書いてある。使い方としてはHTML4と変わらないが、より明確に仕様に示されるようになった、といったところか。